大田区の二重窓補助金【2026年最新版】国・都・区の三層活用ガイド
最終更新:2026年05月03日
大田区で二重窓(内窓)リフォームに使える補助金は、国・東京都・大田区の3制度を重ねて申請できます。2026年は先進的窓リノベ2026(上限100万円)と東京都の省エネ改修促進事業(上限200万円)の組み合わせが中核で、4〜5か所の内窓工事なら実質負担を30万円以下に抑えられるケースもあります。
ただし2026年から内窓のAグレードが先進的窓リノベの対象外になるなど、知らないと損をする変更があります。また大田区独自の「窓専用補助」は存在せず、区の助成は上乗せ程度(最大20万円)と理解しておく必要があります。申請の順序を間違えると補助をまるごと失うリスクもあるため、制度ごとの条件を押さえておきましょう。
監修
たてのリフォーム 代表
舘野 久璃洲
新卒から不動産業界で活躍し、大手不動産会社で勤務し、現在はたてのリフォームの代表として活動。400件以上の施工実績の経験をもとに、『品質至上主義』をモットーに大田区・世田谷区を中心としてお客様に最適なプランを提案。
代表紹介を見る ›大田区で使える二重窓補助金は「国・都・区」の三層構造
大田区で二重窓(内窓設置)に活用できる補助金は、独立した3つの制度で構成されています。同一工事費の重複さえなければ原則として三層すべての申請が可能です。
| 制度名 | 実施主体 | 上限額 | 申請受付 |
|---|---|---|---|
| 先進的窓リノベ2026事業 | 国(環境省) | 100万円/戸 | 2026年12月31日まで |
| 既存住宅省エネ改修促進事業 | 東京都(クール・ネット東京) | 200万円/戸 (防犯断熱窓は300万円) |
令和8年度中(随時) |
| 大田区住宅リフォーム助成事業 | 大田区 | 20万円(A工事区分) | 令和9年1月29日まで(仮申請) |
大田区独自の「窓リフォーム専用補助」は存在しない
よく誤解されるポイントですが、大田区には窓リフォームを単独で対象にした独自補助はありません。大田区住宅リフォーム助成事業は「脱炭素社会への対応工事」の一部として断熱改修が含まれる構造で、補助率は工事費の10%・上限20万円にとどまります。なお「住宅エコリフォーム推進事業」は2024年度以降、新規募集が終了しています。補助額の主軸はあくまで国と東京都の制度です。
【最重要】先進的窓リノベ2026事業(国・環境省)
二重窓補助の柱となる制度が、環境省の「先進的窓リノベ2026事業」です。内窓設置・外窓交換・ガラス交換が対象で、1戸あたり最大100万円を受け取れます。申請は個人ではなく登録事業者(窓リノベ事業者)が代行する仕組みです。
2026年の主な変更点(2025年との比較)
- 戸建の上限が200万円→100万円に半減。ただし4〜6か所の一般的な工事では30〜60万円が現実的な受取額で、多くの方に上限は関係しません。
- 内窓AグレードがNGに。2026年度からはSグレード(Uw1.5以下)以上が必須条件。Aグレード(Uw1.9以下)は対象外になりました。
- 「特大サイズ」の補助単価が新設。窓面積4.0㎡以上の大型開口部に対する単価が追加され、大きな掃き出し窓への補助額が増えました。
- 一部の非住宅建築物も対象に追加。第一種・第二種低層住居専用地域に建築可能な店舗・診療所等の一部が2026年度から対象になっています。
対象工事と補助金額(主な例・戸建)
補助額は性能グレードとサイズの組み合わせで決まります。代表的な内窓設置の単価は以下のとおりです(2026年度・戸建・低層集合住宅)。
| 工事種別 | グレード(Uw値) | 小 | 中 | 大 | 特大 |
|---|---|---|---|---|---|
| 内窓設置 | SS(Uw1.1以下) | 36,000円 | 58,000円 | 89,000円 | 140,000円 |
| S(Uw1.5以下) | 28,000円 | 44,000円 | 65,000円 | 82,000円 | |
| 外窓交換(カバー工法) | SS | — | 約124,000円 | 約169,000円 | 239,000円 |
※単価は2026年度事務局公表値を基に整理。最新の確定値は先進的窓リノベ2026公式サイトでご確認ください。
申請条件と期間のポイント
- 最低申請額
- 合計補助額が5万円以上でないと申請不可。小窓1枚だけでは届かないことがあるため、複数窓をまとめて施工するのが基本です。
- 着工日
- 2025年11月28日以降の工事が対象。工事着手前に事業者登録(窓リノベ事業者)を完了していることが条件です。
- 申請期限
- 遅くとも2026年12月31日まで。ただし予算(1,125億円)の上限到達次第で早期終了します。2025年度は秋頃に枯渇した事例がありました。
Aグレードの内窓は2026年度から対象外です。「昨年と同じ窓でいい」と思っていると補助が出ないケースがあります。見積取得の段階でSグレード(Uw1.5以下)以上の製品かどうかを必ず確認してください。
東京都の補助金|既存住宅省エネ改修促進事業(クール・ネット東京)
東京都が実施する「既存住宅における省エネ改修促進事業」は、先進的窓リノベ2026と組み合わせることで補助額をさらに上積みできる制度です。窓・ドア合計の上限は1住戸200万円(断熱防犯窓を使う場合は300万円)と、国の制度を上回る規模です。
2026年度(令和8年度)の主な補助金額
| 工事種別 | グレード | 小 | 中 | 大 | 特大 |
|---|---|---|---|---|---|
| 内窓設置 | P(Uw1.1以下) | 46,000円 | 72,000円 | 106,000円 | 133,000円 |
| S(Uw1.5以下) | 28,000円 | 44,000円 | 65,000円 | 82,000円 | |
| 外窓交換(カバー工法) | P | 109,000円 | 163,000円 | 220,000円 | 277,000円 |
| 断熱防犯窓 | P | 157,000円 | 235,000円 | 317,000円 | 399,000円 |
令和8年度は「特大サイズ」が新設され、外窓交換の単価は令和7年度比で約1.5倍に拡充されています。
申請の流れと注意点
- 【着工前】事前申込:令和8年5月末頃開始予定(この申込が最優先)
- 受付通知を受けてから契約・着工
- 工事完了後に交付申請兼実績報告を提出
- 事前申込の前に契約すると原則対象外。令和8年4月1日〜6月30日の契約は遡及特例あり(令和9年3月31日までに事前申込が必要)。
- 申請できるのは所有者・管理組合・法人のみ。賃借人(テナント)は申請不可。
- 都の補助は「国の補助金交付額」も上限のひとつとなるため、国の補助と合算して超過分は受け取れません。
大田区住宅リフォーム助成事業(令和8年度)
国・都の補助に加えて上乗せできるのが大田区の「住宅リフォーム助成事業」です。断熱改修を含む工事に対して工事費の10%・上限20万円を助成します。補助規模は小さいですが、三層の最後の一枚として活用できます。詳しい申請方法や対象工事の一覧は大田区の住宅リフォーム補助金解説ページでも確認できます。
補助内容と申請期間
- 補助率・上限
- 工事費(助成対象額)の10%、上限20万円(A工事区分)。
- 仮申請期間
- 令和8年4月1日〜令和9年1月29日。本申請は令和9年3月19日17時まで。
- 対象者
- 令和8年1月1日時点から助成決定日まで継続居住する区民。特別区民税・都民税の滞納がなく、過去に同助成を受けていないこと。
「区内中小事業者への発注」が落とし穴
大田区の助成を受けるには、大田区内に本社を置く中小事業者への発注が必須です。区外本社の支店や区外業者は対象外。大手リフォーム会社や全国チェーンを選んだ場合は区の補助を受け取れないケースがあります。工事業者を決める前に本社所在地を確認するのが安全です。
また他の補助制度と併用する場合でも、「助成額以上の自己負担が発生すること」が要件です。工事費が補助金の合計を下回ると区の助成は対象外になるため注意が必要です。
3制度を組み合わせた補助金シミュレーション(大田区・戸建モデル)
実際にどれくらい受け取れるか、大田区在住の戸建住宅を想定した試算を示します。補助額は製品グレード・サイズ・施工状況によって変わるので、ざっくりした目安として見てください。
ケースA:内窓4か所(リビング大窓1か所Sグレード+寝室小窓3か所Sグレード)
| 制度 | 概算補助額 |
|---|---|
| 国・先進的窓リノベ2026(内窓S:大1×65,000+小3×28,000) | 約149,000円 |
| 東京都・既存住宅省エネ改修(同条件・国の交付額が上限) | 約149,000円 |
| 大田区・住宅リフォーム助成(区内本社事業者発注時) | 最大200,000円 |
| 合計目安 | 約50万円(工事費60〜70万円の場合、自己負担10〜20万円) |
ケースB:外窓カバー工法(特大・SSグレード)+内窓2か所(SS小)
| 制度 | 概算補助額 |
|---|---|
| 国・先進的窓リノベ2026(外窓SS特大239,000+内窓SS小36,000×2) | 約311,000円 |
| 東京都・既存住宅省エネ改修(国の交付額が上限) | 約311,000円 |
| 大田区・住宅リフォーム助成 | 最大200,000円 |
| 合計目安 | 約82万円(工事費100〜120万円の場合、自己負担20〜40万円) |
※試算は2026年5月時点の公表単価をもとにした概算です。最終的な補助額は事務局・公社の確定通知に依存します。発注前に登録事業者へ詳細見積を取るのが確実です。
補助金を確実に受け取るための申請タイムライン
3制度には申請期間と順序がそれぞれ異なります。特に東京都の「事前申込が着工前必須」という条件を見落とすと、補助をまるごと失います。以下のタイムラインで動いてください。
- 【〜2026年6月】登録事業者を選定して見積取得。大田区の仮申請(4月1日受付開始済み)と東京都の事前申込(5月末頃開始予定)を優先して手続きする。
- 【2026年7〜9月】着工・工事完了。国の交付申請(リフォーム一括申請は5月下旬以降受付開始)を提出。
- 【2026年10〜12月】東京都と大田区の交付申請兼実績報告を提出。国の工事完了・申請は遅くとも12月31日までに完了させる。
- 【2027年1〜3月】各制度から補助金が振り込まれる(タイミングは制度ごとに異なる)。
2025年度は国の予算が秋頃に枯渇した事例があります。先進的窓リノベ2026の公式サイトに予算消化率グラフがあり、80%を超えたら申請を急ぐ目安になります。夏以降は混み合うため、早めの動き出しが安全です。
業者選びで失敗しない3つのチェックポイント
- 先進的窓リノベ2026の「登録事業者」かどうかを契約前に確認する。未登録の業者は代理申請できないため補助が受けられません。
- 大田区の助成を使うなら、本社が大田区内にある中小事業者を選ぶ。区外の大手や支店は対象外です。
- 補助金の還元方法(工事費から差し引く or 後日振込)を契約前に書面で確認する。口頭の約束だけでは後でトラブルになりがちです。
マンション・賃貸にお住まいの方の注意点
マンションのサッシは多くの場合「共用部分」扱いです。外窓交換やガラス交換は管理組合の承認が必要なケースがほとんどで、申請まで時間がかかります。一方、既存窓の内側に設置する内窓(二重窓)は専有部への工事となり、管理規約上の制限が比較的通りやすい傾向があります。マンション在住の方は内窓設置が現実的な選択肢です。
- 東京都の既存住宅省エネ改修促進事業は所有者・管理組合・法人のみが申請可能。賃借人(テナント)は対象外。
- 先進的窓リノベ2026は所有者の同意があれば賃借人も申請できる場合あり。事前に施工業者へ確認を。
- 大田区の助成は区分所有(専有部分)の改修であれば個人住宅所有者として申請可能です。
よくある質問(FAQ)
- 東京ゼロエミポイントは二重窓リフォームにも使えますか?
- 使えません。東京ゼロエミポイントはエアコン・冷蔵庫・給湯器・LED照明器具の買い替えが対象で、窓・サッシ・内窓は対象外です。「窓にもゼロエミポイントが使える」という情報はネット上に誤情報として散見されますが、2026年5月時点で窓は対象外です。
- 補助金の申請は自分でできますか?
- 先進的窓リノベ2026は施主の直接申請が不可で、登録事業者が代理申請します。東京都の事業は住宅所有者が行いますが、施工業者が申請手続きを支援してくれるケースがほとんどです。大田区の助成も委任状で施工業者による代理申請が可能です。
- 大田区の助成はAグレードの内窓でも使えますか?
- 大田区住宅リフォーム助成事業は国の先進的窓リノベ2026ほど性能グレードの制限が厳しくありません。ただし国の補助とセットで活用するならSグレード(Uw1.5以下)以上を選ぶと補助額の合計が大きくなります。
- 内窓の工事にはどれくらいの時間がかかりますか?
- 内窓設置は1か所につき30〜60分程度です。4〜6か所でも1日で完工するケースが大半で、室内から施工できるため足場の設置も不要です。工事中もほぼ普通に生活できます。
- すでに工事を契約してしまいましたが、東京都の補助は受けられますか?
- 令和8年4月1日〜6月30日に契約した工事に限り、事前申込(令和8年5月末頃開始予定)への遡及特例があります。令和9年3月31日までに事前申込と要件充足が必要です。この期間外に契約した場合は原則対象外です。
まとめ:2026年大田区で二重窓補助金を最大限活用するために
大田区の二重窓補助金は国・東京都・大田区の三層で申請できます。先進的窓リノベ2026(上限100万円)と東京都の省エネ改修促進事業(上限200万円)を組み合わせれば、4〜6か所の内窓工事で実質負担を大幅に削減できます。最後に、特に見落としがちな4点を残しておきます。
- 2026年から内窓Aグレードが先進的窓リノベの対象外。Sグレード(Uw1.5以下)以上を選ぶこと。
- 東京都の補助は事前申込(着工前)が絶対条件。申込前の契約は原則NG。
- 大田区の助成を使うなら、本社が大田区内にある中小事業者への発注が必須。
- 予算には上限あり。2025年度は秋に枯渇した事例も。早めの動き出しが有利。
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