トイレコンセントの増設にかかる費用相場と業者選びのポイントを解説

最終更新:2025年01月05日

ウォシュレットを取り付けるなど、様々な理由でトイレコンセントの増設を検討している方も多いのではないでしょうか。この記事では、トイレコンセントの増設にかかる費用相場や業者選びのポイントなどを詳しく解説しています。トイレコンセントの増設を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

たてのリフォーム

執筆者

たてのリフォーム 代表

舘野 久璃洲

新卒から不動産業界で活躍し、現在はたてのリフォームの代表として活動。年間220件の施工実績の経験をもとにお客様に最適なプランを提案。『品質至上主義』をモットーに大田区を中心としてリフォーム事業に邁進中。

「トイレコンセントを増設してウォシュレットを新たに設置したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

築年数の古い住宅だと、トイレにコンセントがついていない場合も多いです。そのため、近年登場した新しいトイレやウォシュレットを取り付けたいと思っていてもすぐには付けることができません。

この記事では、トイレにコンセントを増設するのにかかる費用を詳しく解説していきます。また、トイレコンセント増設時の業者選びのポイントや費用を安く抑える方法など、工事を行う上で参考になる情報をご紹介します。

トイレコンセントの増設を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

トイレコンセント増設にかかる費用相場

トイレコンセントの増設にかかる費用相場を以下にまとめてみました。トイレコンセントを増設するには、次の3つの方法のうちいずれかで行う必要があります。

工事の種類 工事内容 費用相場
既存コンセントの差し口を増やす トイレ内の既存コンセントに差し口を増やす工事 10,000円程度
ボルト数を変更する 電力量の多いウォシュレットに変更する場合の工事 7,000円程度
コンセントを増設する コンセントそのものを増やす 20,000円〜50,000円程度

トイレコンセントの増設費用は、コンセントがない状態から新しく新設する場合と、元からトイレにコンセントがある場合とで費用が異なってきます。現時点でトイレにコンセントがついているのか、どのような目的でコンセントをつけたいのかを考えた上で増設を計画しましょう。

トイレコンセント増設で採用されるコンセントタイプ

トイレコンセントは、居室などで使う通常のコンセントではなく、主に以下の2種類のコンセントが採用されることが多いです。

  • 防水コンセント
  • アース付きコンセント

それぞれのコンセントについて詳しく解説していきます。

防水コンセント

防水コンセントは、トイレのような湿気の多い場所に使えるコンセントです。水滴や湿気からコンセントを守り、感電やショートのリスクを軽減します。耐久性が高く、超寿命なのも魅力の1つです。ウォシュレットなど、水を使う電気製品の故障防止にも繋がり、安全で快適なトイレ空間を実現します。

アース付きコンセント

アース付きコンセントは、万が一の漏電の際に電気を逃がして感電事故を防ぐアース線が接続されているコンセントのことです。特に、水まわりで使う電気製品が多いトイレは、ウォシュレットの故障を防止することができます。トイレでは設置が義務付けられており、火災保険適用時にもチェックされる部分なので必ず電気工事業者に接続を依頼しましょう。

トイレコンセント増設時の業者選びのポイント

トイレコンセントの増設工事で失敗しないためにも、優良な業者に依頼することが重要です。ここでは、トイレコンセント増設時のリフォーム業者の選び方のポイントをご紹介します。

  • 資格を持っているか
  • 施工事例が豊富か
  • わかりやすい見積もりかどうか
  • 口コミ・評価はどうか

それぞれのポイントについて見ていきましょう。

資格を持っているか

トイレコンセントの増設には「電気工事士」という資格を持っていなければなりません。DIYでのコンセント増設は、多くのリスクが伴うため決して行ってはいけません。例えば、誤って電気配線に触れてしまって感電したり、配電ミスやショートなどが原因で火災が発生するリスクもあるでしょう。配電が適切に行われていないと漏電が発生し、家電製品が故障したり火災の原因になったりする可能性もあります。

このようなリスクを回避するためにも、電気に関する専門知識と技術を持ち、安全に電気工事を施工できる資格を持った電気工事士に工事を任せなければなりません。トイレコンセント増設工事を依頼する際は、業者が電気工事士の資格を持っていることが大前提です。無資格者が工事を実施するのは法律違反になるため、注意しましょう。

施工事例が豊富か

トイレコンセントの増設を検討する際は、業者の施工事例を確認しましょう。豊富な実績を持っている業者は、これまで培ってきた経験と知識を生かして、依頼主の希望に合った工事をしてくれます。トイレコンセントの増設には、専門的な知識が必要です。実績が豊富な業者を選ぶことで、より幅広い提案をしてもらえる可能性が高くなります。

わかりやすい見積もりかどうか

見積もりを依頼した際に、素人でもわかりやすい見積もりを作ってくれる業者を選ぶことも重要です。工事にかかる全体の費用だけでなく、材料費や人件費など、細かく記載されていると費用の内訳や必要な作業内容を理解しやすくなります。また見積もりの中で不明確な点があれば、事前に業者に確認しておくことで作業後の想定外の追加料金が発生するリスクも減らせるでしょう。複数業者から見積もりを貰って比較検討すれば、より適正な価格での工事依頼が可能です。

口コミ・評価はどうか

実際にその業者を利用した人のコメントも確認しましょう。評価だけでなく、口コミ数が多い業者であるほど、それだけ多くの実績があり信頼できるということです。特に、トイレのコンセント増設に関する口コミをチェックすれば、業者の技術力や対応の丁寧さを知ることができます。

トイレコンセントを増設する際の注意点

トイレコンセントの増設は、比較的簡単な工事ですが、増設時に注意すべきポイントがいくつかあります。

  • 増設には電気工事士の資格が必要
  • コンセントの位置を考慮する
  • 配線方法によって費用が変わる
  • トイレの種類によってはウォシュレットを付けられない

それぞれの注意点について見ていきましょう。

増設には電気工事士の資格が必要

これまで何度もお伝えしていますが、トイレコンセントの増設には電気工事士の資格が必要です。無資格者が工事を実施するのは法律違反にあたります。

なぜ電気工事士の資格が必要なのか、それは様々なリスクを避けるためです。工事中は配線に直接触れる機会が多いため、感電の恐れがあります。また、工事によって不備があると火災などにつながる可能性もあるでしょう。

このようなリスクを避けるためにも、電気工事士の資格を持っている専門業者に依頼することが重要です。有資格者は、節電したい電化製品の消費電力や電源元の選定など、適切な判断を行って工事をしてくれます。毎日安心してトイレを使うためにも、電気工事の実績が豊富な有資格者に依頼することが大切です。

コンセントの位置を考慮する

便器の真後ろにコンセントを設置してしまうと、掃除が行き届かずにホコリが溜まってしまう恐れがあります。便器の手前や真後ろから少しずらした位置など、使いやすくてお手入れのしやすい場所に設置しましょう。

配線方法によってはコストが高くなる

トイレコンセントの増設は、配線方法によってはコストが高くなる場合があります。

配線には、壁や天井の上を這わせる「露出配線」と、壁の中を通す「隠ぺい配線」の2つの方法があります。露出配線は工事の手間が少なく、費用を抑えられますが配線が目立ちます。一方で、隠ぺい配線だと壁に穴を開けなければなりません。そのため、開けた穴を補修したり壁紙や塗装をしたりといった費用が発生するため工事費用も高くなります。

どちらの方法を選択するかは、費用やそれぞれのメリット・デメリットを考慮して選びましょう。

トイレの種類によってはウォシュレットを付けられない

自宅のトイレにウォシュレットを付けるためにトイレコンセントの増設を考えている方は、その前に自宅のトイレの種類を確認しましょう。

便器・タンク・便座を組み合わせて使う「組み合わせトイレ」なら、ウォシュレットの設置が可能です。しかし、トイレの種類によっては設備の構造上取り付けられない種類もあります。

例えば、40年以上前に設置されたトイレや、海外製のトイレだと、現在販売されているトイレウォシュレットの形状がはまらない場合があります。また、タンクが壁に設置された隅付タンク式腰掛トイレの場合、止水栓とタンクまでの距離によっては専用の分岐金具を購入しなければなりません。

このように、トイレの種類でウォシュレットの設置が不可な場合もあるので、トイレ本体ごと取り替えることも検討しましょう。

トイレコンセントの増設工事を安く抑える方法

トイレコンセントの増設工事は、電気工事士の資格がなければできない工事なので、専門業者へ依頼しなければなりません。

費用は高くても50,000円程度ですが、少しでも安く抑えられるなら工事費用を節約したいですよね。

そこで、トイレコンセントの増設工事を少しでも安く抑える以下の4つの方法をご紹介します。

  • 電気配線図を用意する
  • 複数業者の見積もりを比較する
  • 【有資格者のみ可能】天井から配線を引っ張ってくる
  • 【有資格者のみ可能】DIYで増設する

それぞれの方法についてみていきましょう。

電気配線図を用意する

新築した時の電気配線図があれば、その図面を業者に見せることで配線調査にかかる費用が抑えられる可能性があります。電気配線図があれば業者もどのような工事ができるのかを判断できるので、早い段階で正確な見積もりを受け取れる場合もあるでしょう。

トイレコンセントの増設を依頼する際は、電気配線図も用意しておくことをおすすめします。

複数業者の見積もりを比較する

トイレコンセントの増設工事を依頼する際は、複数業者に見積もり依頼をして比較検討しましょう。

複数業者の見積もりを比較することで、今回の工事でかかる費用相場を把握することができます。1社だけの見積もりでは、その費用が適切かどうか判断しにくいため、複数業者への依頼は費用を抑えるためにも重要な作業です。

費用をできるだけ抑えたい場合は、少なくとも2〜3社の見積もりを依頼して、比較検討しましょう。状況に合った必要な工事を提案してくれる料金設定が良心的な業者を選びやすくなります。

【有資格者のみ可能】天井から配線を引っ張ってくる

古い建物や構造が複雑な場合、トイレコンセントを増設することができない場合もあります。

そんな時、天井の照明から電源を確保できる可能性もあります。天井の照明から電源を引くことで、比較的簡単にコンセントの増設が可能です。天井からコンセントを増設する場合、延長コードと分岐ソケットがあればDIYも可能です。道具も1,000円程度で揃えられるので費用の節約にもなります。

ただし、電気配線を扱うため電気工事の資格を持っている人でなければ行えません。無資格者がこの作業を行うと、感電の危険性があるため絶対に行わないでください。

また、この方法は延長コードが電球からでており、そのコードを壁に這わせる必要があるため、トイレ内の見栄えが悪くなります。トイレの作りによっては延長コードがぶら下がっており、トイレを利用するたびに頭を打つことにもなりかねません。

さらに、トイレの照明をオンにしなければウォシュレットも稼働できません。つまり、四六時中トイレの電気をつけっぱなしにしておかなければ、便座の温かさも保てないということです。

様々なデメリットが生じるため、トイレコンセント増設でやすく抑える方法としてはあまりおすすめしません。

【有資格者のみ可能】DIYで増設する

トイレコンセントの増設は、電気工事士の資格取得が大前提ですが、自分で簡単に増設することができます。もっとも簡単な方法は既存のコンセントに差込口を増やす方法です。

以下の手順でコンセントの増設ができます。

  1. コンセントカバーを外して中のネジをドライバーで外し、コンセント本体を取り出す。
  2. コンセントに接続されている白い配線と黒い配線を新しいコンセントに接続し直す。
  3. 配線を接続し終わったら、新しいコンセントを下に戻してカバーを取り付ける。

上記の方法で行う際は、プラス・マイナスドライバー、新しく付け替えるコンセントとコンセントカバーを用意しましょう。ホームセンターや通販で1,000円程度で用意できるので、費用をやすく抑えることも可能です。

ただし、先にも述べたように、この方法も電気工事士の資格が必要です。無資格の場合は法律違反になるため、決して行わないでください。

安全に工事をするためにも、無資格の方は業者にお願いするのが望ましいです。

まとめ

トイレコンセントの増設は、安い方法で7,000円程度、高くても50,000円程度で工事ができるので比較的手軽に行える工事です。

ただし、トイレコンセントの増設には電気工事士の資格を持っていなければなりません。無資格者が工事をすれば法律違反になるだけでなく、感電や火災などの事故を引き起こす恐れもあります。

このようなリスクを避けるためにも、資格を保有しておりトイレコンセント増設の実績豊富な業者に依頼することが重要です。

専門知識が豊富で施工実績がたくさんある業者であれば、自宅のトイレにぴったりのコンセント増設工事を提案してくれるでしょう。

トイレコンセント増設で失敗しないためにも、注意点や業者選びのポイントをしっかりと把握した上で優良な業者を選ぶことをおすすめします。

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