屋根リフォーム費用相場 | 塗装・カバー工法・葺き替えの費用と注意点まとめ
最終更新:2024年08月08日
執筆者
たてのリフォーム 代表
舘野 久璃洲
新卒から不動産業界で活躍し、現在は賃貸とリフォームを軸にたてのリフォームの代表として活動。年間220件の施工実績の経験をもとにお客様に最適なプランを提案。『品質至上主義』をモットーに大田区を中心としてリフォーム事業に邁進中。
監修
たてのリフォーム 工事統括者
藤澤 典隆
全リフォームの職人手配から当日の段取りまで担当。リフォーム業界歴30年超えの経験をもとに、リスク回避と高品質な施工に定評があります。
目次
屋根リフォーム 費用相場
実際にいくらかかったかがわかる費用相場の表を作成しました。
【リショップナビの費用相場】
リフォーム費用 | 割合 |
---|---|
〜50万円 | 33% |
51〜100万円 | 23% |
101〜150万円 | 16% |
151〜200万円 | 10% |
201〜300万円 | 9% |
301万円〜 | 9% |
[引用] 屋根リフォームの費用相場や施工事例6選を公開!補助金や保険についても紹介
【価格.comの費用相場】
リフォーム費用 | 割合 |
---|---|
〜50万円 | 28.1% |
51〜120万円 | 32.6% |
121万円〜 | 39.3% |
[引用] 屋根塗装・屋根のリフォーム 費用・相場 | いくらで何ができる? – 価格.com
【種類別】屋根リフォームの費用相場
屋根リフォームの種類には「塗装・カバー工法・葺き替え」の3つがあります。それぞれの費用相場をみていきましょう。
塗装 | カバー工法 | 葺き替え | |
価格 | 約20〜40万円 | 約60〜100万円 | 約100〜200万円 |
耐久性 | 10〜15年 | 20〜25年 | 30〜50年 |
耐震性 | 変化なし | 少し低下 | 向上 |
遮熱・断熱性 | 塗料による | 向上 | 向上 |
工事①:塗装
【オススメポイント】
- 廃材がでない
- 費用が安い
- 工期が短い
- 工事中も住める
【デメリットポイント】
- 下地のメンテナンスは不可
- メンテナンス期間が早い
既存の屋根や外壁に新しい塗料を塗り直す作業です。塗装によっては防水効果を高め紫外線や雨風からの耐久性の向上が見込めます。
費用が比較的安く、工期も短いのが特徴ですが、効果が長期間持続しないため数年ごとに塗り直しが必要です。
屋根リフォームは使用する塗料によって大きく異なり、7種類の耐用年数と費用相場の目安は以下となります。
【塗料別の耐用年数と費用相場】
塗料の系統 | 耐用年数 | ㎡の費用相場 |
アクリル塗料 | 約5〜7年 | 約1,000〜1,800円 |
ウレタン塗料 | 約7〜10年 | 約1,800〜2,500円 |
シリコン塗料 | 約10〜12年 | 約2,100〜3,500円 |
ラジカル塗料 | 約12〜15年 | 約2,000〜4,000円 |
フッ素塗料 | 約15〜20年 | 約2,200〜4,800円 |
ナノテク塗料 | 約18〜20年 | 約2,400〜5,500円 |
無機塗料 | 約20〜25年 | 約3,500〜5,500円 |
工事②:カバー工法(重ね葺き)
【オススメポイント】
- 廃材がほとんどでない(金どめかなぐ、棟)
- 工期が短い
- 工事中も住める
- 断熱性を上げることができる
【デメリットポイント】
- 費用が高い
- 工期が長い
- 廃材が大量に出る
既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法です。古い屋根材を取り除かずに施工できるため、工期が短く、廃材処理のコストも削減できます。
また、二重構造になるため断熱性や防音性が向上します。
ただし、既存の屋根が著しく劣化している場合は、この工法が適さないことがあります。
工事③:葺き替え
【オススメポイント】
- メンテナンス期間が長い
- 下地までメンテナンスが行き届く
- 耐震性がアップする
【デメリットポイント】
- 費用が高い
- 工期が長い
- 廃材が大量に出る
- 工事中に住めない可能性がある
既存の屋根材をすべて取り除き、新しい屋根材に交換する作業です。これにより、屋根の寿命が延び、建物全体の耐久性が向上します。屋根の構造自体を見直すことができるため、劣化や損傷が激しい場合に最適です。
ただし、費用と工期が最もかかるため、予算やスケジュールを慎重に計画する必要があります。
屋根リフォームのおすすめ時期
屋根材ごとの耐用年数(寿命)とメンテナンス時期を表にまとめました。
屋根材 | 耐用年数(寿命) | メンテナンス時期 |
スレート屋根 | 20〜30年 | 10年 |
ガルバリウム鋼板 | 30〜50年 | 20〜30年 |
トタン屋根 | 10〜20年 | 10〜15年 |
日本瓦 | 50〜100年 | 20〜30年 |
セメント瓦 | 30〜40年 | 10〜15年 |
防水シート
(ルーフィング) |
20〜30年 | 20〜30年 |
野地板 | 20〜30年 | 20〜30年 |
ただし耐用年数もメンテナンス時期も目安であり、実際には大幅に時期が異なる可能性があります。
【早急対応が必要なケース】雨漏りが発生している場合は要注意
「部屋内に水滴が落ちてきたら末期症状」と覚えておきましょう。
雨漏りの原因が屋根ではなく外壁塗装の可能性もありますが、いずれにせよ雨漏りが発生したら早急に専門業者に現地調査を依頼することをおすすめします。
雨漏りが発生することにより2次被害が「カビ」と「シロアリ」であり、最悪のケースは大規模修繕に繋がってしまう恐れがあることです。
発見当初に対策していれば部分修繕で済んだにも関わらず、後回しにしてしまったことで建物自体の劣化に繋がり大規模修繕をおこなうことに繋がるケースも多々あります。
おすすめの屋根リフォーム方法は?
基本的には塗装をおすすめしております。ただし塗装が向かない屋根材の場合は検討する必要があります。
【塗装が向かないケース】割れやすい屋根材
具体的にはアスベストが入っていない割れやすい屋根材です。
割れやすい屋根材だと、塗装をする際に職人が乗った重みで気づかずに割れてしまう可能性があります。塗装したばかりでは気にならないのですが、5年〜10年後にひび割れが悪化して雨漏りの原因となり、結果的に建物自体の悪化が進む大規模修繕に発展する可能性があります。
コスパで塗装を選択したにも関わらず、トータルコストが膨れ上がってしまうこともあるため、屋根材が割れやすい場合は検討する必要があります。
【まとめ】屋根リフォームのコスパで見るなら塗装
屋根リフォームは、コストパフォーマンスを重視するなら「塗装」が最適な選択肢です。塗装は費用が比較的低く、工期も短いため、迅速かつ効率的に屋根を保護することができます。ただし、塗装が適さない屋根材や、既存の屋根が劣化している場合は、カバー工法や葺き替えを検討する必要があります。
リフォームを計画する際には、屋根材の種類や状態、予算を考慮し、適切な工法を選択することが重要です。また、雨漏りが発生している場合は、迅速な対応が必要であり、専門業者に現地調査を依頼することを強くおすすめします。
最終的に、屋根リフォームは建物の寿命を延ばし、安全で快適な住環境を維持するための重要な投資です。コストと耐久性をバランス良く考え、最適なリフォーム方法を選びましょう。
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