和室から洋室のリフォームの費用相場・工期・注意点
最終更新:2024年10月06日
執筆者
たてのリフォーム 代表
舘野 久璃洲
新卒から不動産業界で活躍し、現在は賃貸とリフォームを軸にたてのリフォームの代表として活動。年間220件の施工実績の経験をもとにお客様に最適なプランを提案。『品質至上主義』をモットーに大田区を中心としてリフォーム事業に邁進中。
監修
たてのリフォーム 工事統括者
藤澤 典隆
全リフォームの職人手配から当日の段取りまで担当。リフォーム業界歴30年超えの経験をもとに、リスク回避と高品質な施工に定評があります。
目次
和室から洋室へのリフォーム費用相場・工期
6〜8畳の和室を全面的に洋室にリフォームする場合、発生する費用は概算で20万円〜100万円程度で、工期は1〜2週間程度です。多くの場合は60万円前後に収まるケースが多いです
畳の撤去、フローリングへの張替え、壁や天井のクロス変更、収納の造り直しなどが含まれます。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
畳からフローリングに変更 | 9〜35万円(6〜8畳) |
壁・天井のリフォーム | 10〜20万円(6〜8畳) |
押入れをクローゼットに | 8〜25万円 |
襖(ふすま)を洋室建具に | 2〜22万円 |
和室全体を洋室に変更 | 25〜100万円(6〜8畳) |
和室から洋室へのリフォームは「どこ」を「何にするか」によって金額が大きく異なります。
そのため、予算と優先順位(使い勝手、意匠性)を明確にしながら進めることをおすすめします。
和室とキッチンを繋げて1LDKに間取りを変更するリフォームは要注意
和室を洋室に変更するリフォームだけであれば、高くとも100万円以内に抑えられることがほとんどです。
ただし、和室とキッチンを繋げて1LDKにリフォームするなど、間取りごとリフォームする場合は200〜500万円ほど費用がかかる場合もあります。
和室から洋室のリフォームの全体の流れ
和室のお部屋全体を洋室にリフォームは以下の流れで進みます。工期目安は10〜14日程度です。
リフォームの種類 | 1畳あたりの費用 | 工期の目安 |
---|---|---|
撤去工事 | 畳や襖、障子、天井材などを撤去 | 1〜2日 |
床の張り替え | フローリングに張り替え | 2〜3日 |
壁のリフォーム | 壁紙の張り替えやクロスの施工 | 2〜3日 |
天井のリフォーム | 天井の補修、クロスや照明設置 | 1〜2日 |
押し入れの改修 | クローゼット化、棚の設置 | 2〜3日 |
ドアや建具の交換 | ドアや窓枠の交換 | 1〜2日 |
電気工事 | コンセントや照明の設置・増設 | 1〜2日 |
仕上げ・最終確認 | 掃除や仕上げ、全体のチェック | 1日 |
リフォーム中に家に住み続けることはできるの?
結論、リフォーム内容によっては可能です。
たてのリフォームでも、お客様の部屋の構造やリフォーム時の騒音などを事前にお伝えし、生活に不便がないか考慮した上で可否をお伝えしております。
ただし、基本的には住み続けることはできないと認識していた方が良いです。騒音はもちろんのこと、床・壁・天井の撤去作業時に発生する木屑などによって体調を壊す方が多いため、リフォーム時は仮住まいをおすすめします。
和室から洋室への施工箇所別のリフォーム費用相場・工期・注意点
それぞれの施工箇所別にリフォーム費用相場・工期・注意点を解説していきます。
施工箇所①畳をフローリングにリフォームする費用相場・工期・注意点
広さ | 費用相場 |
6畳 | 63,090円 ~ 174,000円 |
8畳 | 84,120円 ~ 232,000円 |
12畳 | 126,180円 ~ 348,000円 |
20畳 | 210,300円 ~ 580,000円 |
畳からフローリングのリフォームの詳細は以下の通りです。
項目 | 費用相場 |
---|---|
<施工>畳撤去 | 3,000〜5,000円/1畳 |
<施工>床補強 | 5,000円~10,000円/1㎡ |
<施工>フローリング張り | 5,000円~12,000円/1㎡ |
<材料費>フローリング資材 | 3,000円~15,000円/1㎡ |
<材料費>断熱材・補強材 | 2,000円~5,000円/1㎡ |
<その他>残留物の処分 | 500円~1,500円/1㎡ |
畳をフローリングへリフォームする費用は、1畳あたり1万5,000円〜3万円が相場です。6畳であれば約9万円〜18万円が見込まれます。
畳を剥がし、防音や断熱材を施した上でフローリングを施工するため、工期は約2〜3日が一般的です。
また、フローリング以外にもクッションフロアやフロアスタイルという選択肢もあります。
リフォームの種類 | 1畳あたりの費用 |
---|---|
フローリング | 1.5万〜3万円 |
フロアタイル | 1.2万〜2.5万円 |
クッションフロア | 8千円〜1.5万円 |
弊社ではフロアスタイルという選択肢はバランスが良いかなと思います!
クッションフロアは費用が抑えられますが、家具によって凹みが目立ったり、安っぽく見えてしまうため、おすすめしません。
施工箇所②壁・天井のリフォーム費用相場・工期・注意
壁や天井のクロスを和室から洋室にリフォームする際の費用は、クロスの選定によって1㎡あたり1,000円〜3,000円が目安です。壁全体の面積やデザインにより費用は異なり、6畳の部屋であれば5万円〜15万円が相場です。クロス張り替えには約2〜3日を要します。モダンなデザインや機能性の高いクロスを選ぶことで、部屋の印象が大きく変わります。
施工箇所③襖を洋室家具にするリフォーム費用相場・工期・注意
施工箇所④押入れをクローゼットにするリフォーム費用相場・工期・注意
押し入れをクローゼットへリフォームする場合、費用は5万円〜30万円程度が相場です。既存の押し入れを撤去して、現代的な収納に改造するため、工期は1週間程度かかります。扉の材質や内部の棚、ハンガーポールの有無など、カスタマイズ性に応じて費用が変わるため、設計段階での十分な計画が重要です。
施工箇所⑤窓のリフォーム費用相場・工期・注意
窓のリフォームでは、古いサッシの交換や断熱性の高いガラスへの変更が一般的です。費用は窓のサイズや仕様に応じて3万円〜15万円程度がかかり、工期は1〜2日で完了します。防音性や断熱性の向上を目的とする場合、ペアガラスやアルミサッシの導入が効果的です。
【広さ別】リフォーム費用相場・工期・注意点
6畳のリフォーム費用相場・工期・注意点
6畳の和室を洋室にリフォームする場合、畳の張替え、クロスの張替え、収納の改造など、総額で50万円〜70万円が相場です。施工内容によっては、安価な素材を使用することで費用を抑えることも可能です。工期は約1週間〜10日が一般的です。
8畳のリフォーム費用相場・工期・注意点
8畳のリフォームでは、費用は70万円〜100万円が目安です。床面積が広い分、使用する材料や工事範囲が増えるため、費用が高くなる傾向にあります。工期は1週間〜2週間程度で、施工内容により異なります。
12畳のリフォーム費用相場・工期・注意点
12畳のリフォームでは、費用相場は100万円〜150万円が一般的です。床面積が広いため、使用する素材や施工範囲が増えることが費用の増加に繋がります。フローリングや壁紙の張替え、収納の拡張など、施工内容によってはさらに費用がかかる場合もあります。また、工期は2週間前後が目安となりますが、壁や床の下地補修が必要な場合は、さらに工期が延びる可能性があります。事前に詳細な見積もりを取ることが重要です。
和室から洋室にリフォームするメリット
和室から洋室へのリフォームの最大のメリットは、現代的な生活スタイルに合わせた住環境を整えられる点です。洋室の方が掃除がしやすく、家具の配置の自由度も高くなります。さらに、フローリングはカーペットやラグとの相性が良く、冷暖房効率が高いことも特徴です。また、収納スペースが増え、部屋全体がすっきりとした印象になります。
和室から洋室にリフォームして後悔した事例
後悔事例①
フローリングに変更したことで、思った以上に冷たさを感じ、冬場に足元が冷えることに不満を感じるケースがあります。断熱対策を講じるか、カーペットを敷くなどの工夫が必要です。
後悔事例②
収納スペースをクローゼットに変えたものの、押し入れ特有の広い収納スペースがなくなり、布団や大きな荷物の収納が難しくなったという声もあります。
後悔事例③
リフォーム後の部屋の印象が思っていた以上に洋風になり、和の落ち着きが恋しくなるという心理的な後悔も見られます。和の要素を残しつつ、洋風にするデザインを考慮すると良いでしょう。
リフォーム完了後に和室に戻す費用相場
和室に戻す場合、多くの場合はフローリングを畳に戻すだけのリフォームになるため、材料費合わせて2日で15万円程度です。
ただし、壁・天井も畳に合わせてリフォームしたいなど、リフォームが大規模になる場合は和室から洋室にリフォームする以上の費用が発生する場合があります。
和室から洋室へ変える際に活用できる補助金
和室から洋室へのリフォームに関する補助金として、自治体や国から提供される省エネやバリアフリー関連の補助金制度が活用できます。窓の断熱改修や床材の変更に対して助成金が出ることもありますので、事前に自治体のホームページで確認しましょう。また、住宅ローン控除なども利用できる可能性があります。
よくある質問
Question | Answer |
---|---|
畳をフローリングにリフォームする際に「根太工法」や「剛床工法」などがあると知りました。戸建て住宅の場合はどの工法がおすすめでしょうか。 | 耐久性・強度を最優先にする場合は「剛床工法」、コスパを重要視する場合は「根太工法」、床の高さを低く抑えたい場合は「根太レス工法」がおすすめです。ただし、家の構造や状況によっておすすめの工法は異なるので、信頼できるリフォーム専門店に相談に行くことをおすすめします。 |
畳は変えたいのですが、和の雰囲気を残したいです。何かおすすめの方法はありますでしょうか。 | 和を取り入れたいという要望に対して、最近だと人気のリフォームはDAIKEN様の商品である「DAIKEN和紙畳」は人気ですね。和の暖かい雰囲気を残しつつモダンな印象があります。 |
まとめ
和室から洋室へのリフォームは、現代的な生活スタイルに適応した快適な空間を手に入れるための良い選択肢です。しかし、費用や工期、素材の選択には十分な計画が必要です。また、リフォーム後の生活をイメージし、後悔しないようなデザインや機能性を追求しましょう。補助金制度の活用も視野に入れて、賢くリフォームを進めることが大切です。
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