床暖房のリフォーム・後付けの費用相場 | ガス式・電気式のメリットデメリットまとめ
最終更新:2024年12月08日
執筆者
たてのリフォーム 代表
舘野 久璃洲
新卒から不動産業界で活躍し、現在はたてのリフォームの代表として活動。年間220件の施工実績の経験をもとにお客様に最適なプランを提案。『品質至上主義』をモットーに大田区を中心としてリフォーム事業に邁進中。
目次
床暖房の後付けは、戸建て・マンションでも可能?
床暖房の後付けは、戸建てでもマンションでも可能です。ただし、施工にあたっては建物の特性や条件を考慮する必要があります。
戸建ての場合
自由度が高く、ガス温水式・電気式のどちらも導入できます。床下スペースが確保されている場合、効率的に設置できることが特徴です。ただし、古い住宅では床材の劣化や補強工事が必要になる場合があります。
マンションの場合
管理規約や防音仕様の床材に注意が必要です。特に、電気式が採用されることが多いですが、防音クッション材が熱で膨れるリスクがあるため、耐熱性の高い床材を選ぶことが重要です。また、工事内容が制限される場合もあるため、事前の確認が欠かせません。
床暖房リフォーム・後付けの費用相場
床暖房のガス式と電気式のそれぞれの費用相場は以下の通りです。なお、費用相場は10畳の床暖房を1日8時間利用した場合の目安の金額となります。
ガス温水式 | 電気ヒーター式 | |
---|---|---|
初期費用 | 約105万円 [内訳] ・設置費用:8万円/畳 ・熱源機:25万円 |
約60万円 [内訳] ・設置費用:6万円/畳 |
年間維持費 | 約53,000円 [内訳] ガス代:4.000円/月 不凍液交換:5,000円/年 |
約84,000円 [内訳] 電気代:7.000円/月 |
「ガス温水式は2倍近くかかるのか!」と思われてますが、詳細は後述しますがガス温水式の方がおすすめです。すぐに床が暖まるという利便性の観点からも、15年ほどの期間で見たらガス温水式の方が経済的にお得です。
床暖房の種類・選び方
床暖房は大きく分けると電気式と温水式の2種類があります。
暖まる速度(立ち上がり)がガス温水式の方が早いため人気が高いです。
「初期費用と維持費ってそれぞれどれくらい変わるの?」とよく聞かれるのですが、目安としていずれも2倍ほど変わると覚えておきましょう。
具体的に費用がどの程度変わるか、10畳の床暖房を1日8時間利用した場合で計算してみます。
ガス温水式 | 電気ヒーター式 | |
---|---|---|
初期費用 | 約105万円 [内訳] ・設置費用:8万円/畳 ・熱源機:25万円 |
約60万円 [内訳] ・設置費用:6万円/畳 |
年間維持費用 | 約53,000円 [内訳] ガス代:4.000円/月 不凍液交換:5,000円/年 |
約84,000円 [内訳] 電気代:7.000円/月 |
5年 | 131.5万円 | 102万円 |
10年 | 158万円 | 144万円 |
15年 | 184.5万円 | 186万円 |
20年 | 211万円 | 228万円 |
現時点の経済的な観点のみでいえば、目安として20年以上使用される方はガス温水式の方が人気が高いです。ただし、電気代の高騰推移を考慮すると、15年ほどで電気ヒーター式の方が高くなる可能性が高いです。
ただ、年々いずれもデメリットを埋める形で成果を出しているので、
床暖房リフォーム・後付けで活用できる補助金
まず、床暖房に直接活用できる補助金はありません。現在公募されている補助金のほとんどは、ガス・電気の節制を促進させるための「断熱」を中心としたリフォームに対して数多くの補助金が公募されています。
そのため、床暖房リフォーム・後付けのリフォームの際に「床暖房パネル」や「熱源機」は、節制とは真逆の動きになるため補助金対象外となっております。
床暖房リフォーム・後付けで後悔した事例
光熱費が予想以上に高かった
電気式の床暖房の場合、月々約6,000円程度の費用が追加で発生します。年間の維持費は72,000円です。
とても高くなるわけではないですが、毎年かかる費用としては無視できない金額です。
メンテナンス費用がかかる
床暖房のガス温水式は、ガス代の光熱費の他に不凍液の補充・交換があります。不凍液とは冷却水に添加して、凍結を防ぐための液体であり、多くのマニュアルには「交換目安が10年、補充の目安が2〜3年に1回」と明記されています。
40坪程度の建物の場合、交換費用は約50,000円程度ですが、10年に1回の交換が発生するたびにストレスを感じてしまう方もいます。
温まるまで時間がかかりライフスタイルに合わなかった
床暖房は温まるまでにかかる時間が床材によって異なります。早い場合は30分ほどですが、床材によっては2時間ほどかかることもあります。
長時間、床暖房がある空間で過ごす場合は問題ないですが、短時間の利用を想定している方にはあまり向かない可能性があります。その結果、設備費用や固定資産税がかさむだけで、実際には使われないケースも時々あります。
床暖房の温まるまでの時間を考慮し、ライフスタイルに合わせて必要性は吟味しましょう。
マンション用の床が熱によって膨れ上がってしまう
マンション用の床材には、下の階に住んでいる方への配慮として、防音効果や衝撃吸収効果があるクッション材が入っており、とても柔らかいのが特徴的です。
このクッション材が入っている床材の場合、耐熱が基準を満たしておらず、熱によって膨れ上がってしまうことがあります。
対策方法としては、耐熱性のある床材を選ぶことです。床暖房に絶対NGの床材は「塩ビ系床材」です。1年後に膨れてしまうケースが散見されます。
床暖房リフォーム・後付けする際に知っておくべきお金のこと
光熱費以外にパネル・熱源機・不凍液の交換費用がかかる
光熱費がかかることはわかると思いますが、それ以外にも床暖房の本体パネルの交換や、ガス温水式の場合は熱源機、不凍液の交換費用も発生します。
固定資産税が上がる
床暖房の資産価値として見なされるため、固定資産税が高くなります。
高くなるといっても、年間数千円です。詳細の金額は設置した床暖房やお住まいの自治体によって異なりますので、気になる方は事前に確認した方が良いです。
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