子ども部屋の間仕切りリフォーム費用と方法を解説
最終更新:2026年03月23日
子ども部屋の間仕切り方法は4種類あり、種類ごとにリフォームにかかる費用は異なります。目安の金額は下記の通りです。
| 種類 | 費用目安 |
|---|---|
| 固定壁 | 約15万〜 |
| 引き戸・折れ戸 | 約25万〜 |
| 可動間仕切り | 約10万〜 |
| パーテーション | 3万円〜 |
さらに、間仕切りを設置することで、コンセント・照明・エアコンの増設が必要になることが多く、追加で5万〜30万円ほど発生するケースが多いです。
また、子どもが大きくなった際に間仕切りを解体することも考慮すると、どの間仕切りしにた方が良いか判断するのは専門的な知識がないと難しいです。
本記事では、間仕切りの種類、費用、メリット・デメリット、種類別の費用相場一覧、リフォーム工事の流れ、補助金制度、業者選びのポイントと失敗しないための注意点について詳しく解説しています。
監修
たてのリフォーム 代表
舘野 久璃洲
新卒から不動産業界で活躍し、大手不動産会社で勤務し、現在はたてのリフォームの代表として活動。400件以上の施工実績の経験をもとに、『品質至上主義』をモットーに大田区・世田谷区を中心としてお客様に最適なプランを提案。
代表紹介を見る ›子ども部屋を間仕切りするメリット・デメリット
間仕切りを設けることで、子どもそれぞれに「自分だけの空間」ができ、集中して勉強できる環境を整えられる一方、採光・通風・コスト面での課題も生じるため、工法選びの前に両面をしっかり把握しておくことが欠かせません。
メリット
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プライバシーの確保
兄弟姉妹間の生活リズムの違いを吸収し、勉強・睡眠を互いに邪魔しにくくなります。
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収納スペースの整理
部屋を分けることで持ち物の「担当エリア」が明確になり、散らかりにくい習慣がつきやすくなります。
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住宅評価の向上
将来売却や賃貸に出す際、居室数が増えると資産価値・賃料査定に有利に働くケースがあります。
デメリット
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採光・通風の低下
壁で仕切ると窓が一方の部屋にしかなくなる場合があり、暗くなりやすいです。室内窓や高窓を設けるなど対策が必要です。
-
コンセント・照明・エアコンの増設費用
1部屋を2部屋にすると電気設備が片側だけになるケースが多く、増設費用が別途5万〜30万円ほど発生します。
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子どもが独立した後の使い勝手
固定壁で仕切ると元に戻す際に解体・補修費用がかかります。将来の可逆性を最初から設計に組み込む必要があります。
間仕切りの種類と特徴
間仕切りの方法は大きく4種類に分けられます。防音性・費用・可逆性の優先度によって最適な工法が変わるため、それぞれの特徴を把握してから選びましょう。
【早見表】
| 種類 | 防音性 | 費用目安 | 可逆性 | 向いているケース |
|---|---|---|---|---|
| 固定壁 (石膏ボード・LGS工法) |
高い | 中〜高 | 低い | 本格的に2部屋化したい |
| 引き戸・折れ戸 (建具タイプ) |
中 | 中〜高 | 中 | 将来開放して使いたい |
| 可動間仕切り (スライディングウォール) |
中〜高 | 高 | 中 | 柔軟に開閉・用途変更したい |
| パーテーション (置き型・突っ張り型) |
低い | 低 | 高い | 賃貸・一時的に仕切りたい |
固定壁(石膏ボード・LGS工法)
【こんな方におすすめ】
- 兄弟姉妹それぞれにしっかり独立した個室を用意したい方
- 生活音や学習時の音漏れをできるだけ抑えたい方
軽量鉄骨(LGS)や木材で骨組みを作り、石膏ボードを貼って仕上げる工法です。4種類の中でもっとも防音性が高く、まるで最初から2部屋だったように仕上がります。反面、撤去時に解体・クロス貼り直しが必要になるため、可逆性は低めです。6畳の部屋を2つに分ける場合、壁の長さは3m前後になることが多く、工期は2〜4日程度です。
引き戸・折れ戸(建具タイプ)
【こんな方におすすめ】
- 子どもの成長に合わせて1部屋と2部屋を柔軟に使い分けたい方
- 普段は開放感を保ちつつ必要な時だけ仕切って使いたい家庭
間仕切り専用の引き戸や折れ戸を壁ごと施工する方法です。開け放せば1つの広い部屋として使えるため、子どもが小さい時期は開放して使い、成長したら閉めるという使い分けができます。扉の開閉音が気になる場合は、ソフトクローズ機能付きの製品を選ぶと改善できます。
可動間仕切り(スライディングウォール)
【こんな方におすすめ】
- 在宅ワークや趣味の時間だけ空間を分けるなど用途を頻繁に切り替えたい方
- ある程度の遮音性を確保しながら可変性も重視したい方
天井レールに吊るすタイプのパネルを横にスライドさせて開閉する工法です。法人オフィスや会議室でも使われており、遮音性能が高い製品(Dr-30〜35程度)も存在します。設置には天井下地への補強工事が必要なため、完全なDIY設置は難しく、施工業者への依頼が前提です。
パーテーション(置き型・突っ張り型)
【こんな方におすすめ】
- 賃貸住宅で壁工事をせずに手軽に空間を区切りたい方
- まずは低コストで簡易的にプライベート感を作りたい家庭
工事不要で設置できる置き型・突っ張り型の間仕切りです。賃貸住宅でも設置可能で、費用も1万〜10万円程度と安価です。ただし防音性はほぼ期待できず、固定されていないため地震時の転倒リスクがあります。「とりあえず仕切りたい」「子どもがまだ小学生以下で本格的なプライバシーは不要」という段階での応急処置向けです。
種類別の費用相場一覧
費用は部屋の広さ・素材のグレード・設備増設の有無によって大きく変わります。下表はあくまでも目安であり、正確な金額は現地調査のうえで見積もりを取ることをおすすめします。
| 種類 | 費用目安 | 工期 | 防音性 | 可逆性 |
|---|---|---|---|---|
| 固定壁 (石膏ボード) |
15万〜80万円 | 2〜5日 | 高 | 低 (解体費別途) |
| 引き戸・折れ戸 | 25万〜70万円 | 3〜5日 | 中〜高 | 中 (建具撤去可能) |
| 可動間仕切り | 10万〜50万円 | 1〜3日 | 中(製品による) | 高 (レール残存) |
| パーテーション (置き型) |
1万〜10万円 | 半日〜1日 | 低 | 高 (撤去即可) |
| コンセント増設 | 1か所1万〜3万円 | 半日〜1日 | — | — |
| 照明増設 | 1か所2万〜5万円 | 半日〜1日 | — | — |
| エアコン増設 (本体+工事) |
10万〜25万円 | 半日〜1日 | — | — |
6畳の部屋を均等に3畳ずつ2部屋に仕切る場合、固定壁+引き戸の組み合わせで照明・コンセント増設を含めると、合計40万〜90万円程度になるケースが一般的です。
エアコンを追加で設置する場合はさらに10万〜25万円加算されます。
間仕切りリフォームの工事の流れと工期の目安
現地調査から完成引き渡しまでは、一般的に3〜6週間かかります。
工事自体は数日で終わる場合でも、打ち合わせ・材料手配・建具の発注に時間がかかるため、学校の長期休暇(夏休みなど)に合わせる場合は2〜3か月前から動くのが現実的です。
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現地調査・要望ヒアリング部屋の広さ・天井高・既存の電気設備の位置を確認します。子どもの年齢・人数・将来の使い方希望を業者に伝えると、最適な工法の提案を受けやすくなります。
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プラン作成・見積もり提示工法・素材・設備増設の有無を含めた詳細見積もりを受け取ります。複数業者から見積もりを取る場合は、同じ条件で依頼することが比較のポイントです。
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契約・着工前準備契約締結後、建具・素材の発注を行います。製品によっては納品まで2〜4週間かかる場合があります。部屋の荷物を事前に別室へ移しておくとスムーズです。
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間仕切り工事(壁・建具・電気)骨組み設置→ボード貼り→クロス仕上げ→建具取り付け→電気工事の順で進みます。電気工事は「第二種電気工事士」の有資格者による施工が法律上義務付けられています。
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仕上げ確認・引き渡し建具の開閉確認、クロスの仕上がり、コンセント・照明の動作確認を施主立ち会いで行います。気になる点は引き渡し前に指摘し、修正してもらいましょう。
子どもの成長に合わせた間仕切り設計のポイント
間仕切り設計で後悔しないためには、「今の使い方」だけでなく「5年後・10年後の使い方」を設計段階で想定することが欠かせません。
部屋の広さと人数のバランスを確認する
6畳を2人で均等に分けると1人あたり3畳です。ベッド・机・収納を置くと窮屈さを感じる場合があります。
8畳以上あれば4畳ずつ確保でき、学習環境としてより快適です。部屋が6畳以下の場合は、ロフトベッドで縦方向に空間を活用する設計も有効です。
窓の位置と採光を確認する
窓が1か所しかない部屋を2つに仕切ると、窓のない側の部屋が暗くなります。
室内窓(インナーウィンドウ)を仕切り壁の上部に設けることで採光と通風を補完できます。コストは1か所2万〜8万円程度が目安です。
子どもの年齢別の設計アドバイス
-
小学生低学年まで
プライバシーよりも親の目が届きやすい開放感が優先。可動間仕切りや折れ戸で「開けたまま使える設計」がおすすめです。
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小学校高学年〜中学生
勉強への集中と就寝時のプライバシーが必要になる時期。防音性の高い固定壁か引き戸の導入を検討するタイミングです。
-
高校生以上
個室の完全独立が求められます。遮音等級の高い建材やエアコン・コンセントの独立化も視野に入れましょう。
防音対策を最初から組み込む
石膏ボードを2枚重ねにしてグラスウールを充填する「二重壁」にするだけで、遮音性能をDr-35〜40程度まで高められます。追加費用は壁1面あたり3万〜10万円程度です。
楽器演奏や深夜の動画視聴が多い子どもの場合は、最初から遮音仕様にしておく方がトータルコストを抑えられるケースが多いです。
将来また1部屋に戻す場合の方法
子どもが独立した後、仕切った部屋を1つに戻したいというニーズは多くあります。撤去費用と工事難易度は工法によって大きく異なります。
工法別の撤去費用目安
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固定壁の解体
壁1面の解体・廃材処理・クロス補修を含めて10万〜30万円程度。下地の状態によっては床・天井の補修も必要です。
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引き戸・折れ戸の撤去
建具を外し開口部を塞ぐ工事で5万〜20万円程度。建具のみ撤去して開口のまま活用する方法もあります。
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可動間仕切りの撤去
パネルを外すだけなら比較的簡単ですが、天井レールが残ります。レールごと撤去して補修すると3万〜10万円程度かかります。
可逆性を高める設計のコツ
「将来撤去する可能性がある」と業者に伝えておくと、解体しやすい工法(石膏ボード1枚張り・ビス留めのみ)を提案してもらいやすくなります。
撤去時の補修が最小限で済む工法を最初から選ぶだけで、将来の解体費を削減できるケースがあります。
補助金・助成金は使える?
子ども部屋の間仕切り工事単体を直接の対象とする国の補助制度は現時点で存在しません。ただし、リフォームの一部として組み合わせることで活用できる制度があります。
子育てエコホーム支援事業
国土交通省が実施する「子育てエコホーム支援事業」は、省エネ性能向上リフォームを行う子育て世帯・若者夫婦世帯を対象とした補助制度です。
断熱窓の交換や設備の省エネ化と組み合わせて申請することで、間仕切り工事分の費用を補助対象の工事に含められる可能性があります。補助上限は30万〜60万円(子育て世帯等の場合)です。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、住宅の耐久性・省エネ性・維持管理性の向上を目的とするリフォームに対する補助制度です。
間取り変更を含む大規模リフォームの場合、補助対象に含まれるケースがあります。補助上限は100万〜250万円(工事内容・認定取得の有無による)です。
自治体の独自補助金
都道府県・市区町村が独自に実施するリフォーム補助制度では、間仕切り工事が対象になる場合があります。たとえば東京都では、リフォーム相談や補助制度に関する情報を公益財団法人 東京都防災・建築まちづくりセンターが提供しています。
参考:公益財団法人 東京都防災・建築まちづくりセンター「リフォーム相談窓口」
補助金の申請は原則として「着工前」の手続きが必要です。工事を始めてしまうと申請できなくなるため、リフォーム業者に「補助金を活用したい」と最初に伝え、申請スケジュールを確認しましょう。
業者選びのポイントと失敗しないための注意点
間仕切りリフォームの失敗の多くは「業者選びのミス」から生じます。見積もりの安さだけで判断せず、以下のポイントを確認してから依頼先を決めましょう。
複数社から相見積もりを取る
同じ工事内容でも業者によって大きな価格差が生じることがあります。最低でも3社から見積もりを取り、金額だけでなく「仕様書に何が含まれているか」を比較することが欠かせません。コンセント増設や照明工事が「別途費用」として記載されているかどうかを必ず確認してください。
施工実績と口コミを確認する
子ども部屋の間仕切り工事の施工実績が豊富な業者を選ぶことで、採光・通風の問題や防音設計の提案精度が上がります。ホームページの施工事例だけでなく、Googleマップのレビューや口コミサイトも参考にしましょう。
電気工事士の在籍を確認する
コンセント・照明・エアコンの増設には「第二種電気工事士」の資格が必要です。資格を持つ職人が在籍していない業者が下請けに依頼するケースでは、中間マージンが発生して費用が割高になることがあります。「電気工事士が自社施工か」を事前に確認しましょう。
保証・アフターサービスの内容を書面で確認する
- 工事後の不具合対応期間(最低1年以上が目安)
- クロスの剥がれ・建具の調整など細かい補修への対応範囲
- 担当者の連絡先と対応窓口が明確かどうか
- 工事中の養生(床や既存建具への保護)の範囲
よくある質問
- 6畳の子ども部屋を2つに分けると狭すぎますか?
- 1人あたり3畳になるため、ベッド・机・収納を置くと確かに窮屈さを感じます。ロフトベッドで縦空間を活用する、壁面収納で床面積を確保するなどの工夫をあわせて設計に組み込むことで、実用的な個室にできます。8畳以上あれば4畳ずつ確保でき、より快適です。
- 賃貸住宅でも間仕切り工事はできますか?
- 固定壁や引き戸など建物に直接加工を加える工事は、原則として賃貸では不可です。管理規約の確認と大家・管理会社への事前承認が必要になります。工事不要の突っ張り型パーテーションであれば賃貸でも設置できますが、防音性は期待できません。
- DIYで間仕切り壁を作ることはできますか?
- ツーバイフォー材と石膏ボードを使った DIY 間仕切りは一定の知識があれば施工可能ですが、コンセントや照明の増設を伴う電気工事は資格が必要なため DIY は法律上禁止されています。また構造壁への誤加工は建物の強度に影響するため、柱・筋交いの位置確認は必須です。
- 間仕切りで防音効果を高めるにはどうすればよいですか?
- 石膏ボードを二重張りにしてグラスウールを充填する工法が費用対効果の高い方法です。遮音等級 Dr-35〜40 程度まで高められます。建具(ドア)部分の遮音性も重要で、枠まわりの隙間をゴムパッキンで塞ぐと音漏れを大幅に軽減できます。
- 間仕切り後にエアコンは増設が必要ですか?
- 既存のエアコンが片側の部屋にしか効かなくなるため、もう一方の部屋へのエアコン増設が現実的には必要になるケースが多いです。室外機の設置スペースと電気容量(分電盤の空き回路)を事前に確認しておくと、工事がスムーズに進みます。
まとめ
子ども部屋の間仕切りリフォームは、工法と設備増設の組み合わせによって費用が大きく変わります。最後に選び方のポイントを整理しておきます。
- 防音性を重視するなら固定壁(二重ボード+グラスウール充填)が効果的
- 将来1部屋に戻す可能性があるなら可動間仕切りか引き戸・折れ戸を選ぶ
- コンセント・照明・エアコンの増設費用を見積もりの段階で必ず含めて確認する
- 補助金は着工前の申請が必須。子育てエコホーム支援事業などと組み合わせて活用を検討する
- 相見積もりは最低3社。金額だけでなく仕様書の中身と保証内容を比較する
子どもの年齢・部屋の広さ・将来の使い方を業者にしっかり伝えることで、10年後も使いやすい設計が実現します。まずは現地調査・無料見積もりの依頼から始めてみてください。
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